一覧へ戻る
アジア・コンセンサス調査
(第3回 / 2016年~2018年)
アセアン経済、足元は落ち着きが戻る
――インド、景気刺激策で8%成長を回復へ
2016/10/11
日本経済研究センターは、アジアのエコノミストを対象に、各国の経済成長や物価、金利動向などの見通しを聞いたアンケート「JCER/日経 アジア・コンセンサス」の第3回調査結果(四半期ごとに実施、今回の調査期間は9月14日~30日)をまとめた。調査対象6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インド)の2016年の実質経済成長率予想は今年6月に実施した前回調査とほほ同じか、若干上回る結果となった。英国の欧州連合(EU)離脱の決定などによる世界経済の混乱が落ち着いたほか、各国への影響が大きい中国も経済が安定する兆しがあり、多くの回答者は足元の景気見通しに大きな変化はないと見ている。ただ、中期的には市場リスクの拡大など世界経済の不透明さが強まるとの懸念は根強く、2018年の成長率についてはやや慎重な見方となった。一方、インドは高成長を続け、回答者は8%成長を回復すると予想している。
(英語サイト)JCER/Nikkei Consensus Survey on Asian Economies
※10月12日付の日本経済新聞朝刊、NARに関連記事掲載
バックナンバー
- 2023/10/02
-
ASEAN成長率、外需不振で一段の下方修正
――中国経済への懸念強まる、異常気象も警戒
第31回 2023年~2025年
- 2023/07/03
-
アジア経済、外需不振で年後半の下振れ懸念
――中国経済、米金融政策の影響に不安感
第30回 2023年~2025年
- 2023/04/04
-
23年の成長率 減速も前回予想からはやや改善
――中国経済に期待、米金融政策の影響は不安視
第29回 2023年~2025年
- 2022/12/26
-
アジア経済 23年はなお慎重な見方
――インフレ和らぎ足元堅調、「米中」減速が不安要因
第28回 2022年~2024年
- 2022/10/03
-
アジア経済 足元堅調も先行き不安強く
――インフレ、通貨安、中国リスクで23年予想下方修正
第27回 2022年~2024年