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アジア・コンセンサス調査
(第7回/2017年~2019年)
アセアン経済は好調、輸出主導で上方修正
――「トランプ・リスク」は後退、「改革継続」に関心
2017/10/11
日本経済研究センターは、アジアのエコノミストを対象に各国の経済成長や物価、為替動向などの見通しを聞いたアンケート「JCER/日経 アジア・コンセンサス」の第7回調査結果(四半期ごとに実施、今回の調査期間は9月8~28日)をまとめた。
調査対象6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インド)のうち、東南アジア諸国連合(ASEAN)5カ国では好調な輸出や内需を牽引役として4~6月期の実質経済成長率が1~3月期を上回る水準となった国が相次いだことなどから、17年の成長率見通しを前回調査よりもさらに上方修正する回答が目立った。一方、ハイペースの成長を続けてきたインドは物品サービス税(GST)導入による混乱から17年度の経済成長は16年度に比べて減速する予想。これまでの調査でリスク要因として目立っていたトランプ米大統領の政策を懸念する声は、今回は大きく減った。
(英語サイト)JCER/Nikkei Consensus Survey on Asian Economies
※10月11日付の日本経済新聞朝刊、NARに関連記事掲載
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