一覧へ戻る
ニュースコメント

6月短観、製造業の景況感はさらに悪化

―非製造業への波及に懸念―

主査:西岡 慎一
  主任研究員

2019/07/01

【6月短観のポイント】


日本経済研究センターは、日本銀行が7月1日に公表した「全国企業短期経済観測調査」の2019年6月調査について、そのポイントを整理した。概要は以下の通り。

  • 「最近」の業況判断DIは製造業で悪化した。「先行き」も非製造業を含め悪化が見込まれる。
  • 製造業の悪化は、IT部門や資本財部門をはじめグローバルな生産調整が続いていることを反映している。先日の米中首脳会談で、追加関税が回避されたほか、中国通信機器大手・華為技術(ファーウェイ)への一部制裁解除などが打ち出された。もっとも、米中の妥結はなお見通せず、景況感の好転には時間を要するとみられる。製造業の不振が、非製造業に徐々に波及する景気展開が予想される。
  • 19年度の設備投資計画には目立った変調はみられない。省力化投資などの設備投資が外需の不振をどの程度カバーできるかが焦点となる。