コロナ禍深刻 アジア6カ国、20年はマイナス成長
――雇用不安が顕著に~デジタル化など構造変化も
2020/07/08
日本経済研究センターはアジアのエコノミストを対象に各国の経済成長や物価、為替動向などの見通しを聞いたアンケート「JCER/日経 アジア・コンセンサス」の第18回調査結果(調査期間=6月5日~25日、有効回答数=38)をまとめた。世界的な新型コロナウイルスの感染拡大の影響から、調査対象6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インド)の2020年(年度)の成長率は、3月に実施した前回調査が大幅に下方修正され、軒並みマイナス成長に転落する予想となった。21年にはプラス成長に反転するとの期待はあるが、それも新型コロナの収束が前提であり、なお世界中で感染の拡大が続く中では、先行きは不透明なままだ。
(英語サイト)JCER/Nikkei Consensus Survey on Asian Economies
※7月9日付の日本経済新聞朝刊・国際面、NARに関連記事掲載
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新型コロナ感染下のアジア経済:その現状と展望―現地エコノミストに聞く
7月8日、調査回答者のうちインド、フィリピン、シンガポールから3名をWeb会議へ招き、コロナ禍における現地の経済と今後の見通しについて聞きました。
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