一覧へ戻る
アジア経済予測 中国・ASEAN4短期経済予測 (2021.3/ 21年1-3月期~23年1-3月期)

成長続く中国経済、回復遅れるASEAN4

主査:稲葉 圭一郎
  主任研究員 (短期経済予測主査)
総括:田中 顕
  副主任研究員
原澤 大地 研究生
   

2021/03/16

 中国およびASEAN4ヵ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)の合計5ヵ国を対象にした「中国・ASEAN4短期経済予測」を発表しました。

【概要】

  • 中国GDPの実質前年比は、20年10-12月期に6.5%となり、前の期の4.9%からさらに高まった。21年入り後、厳しい感染抑制策による雇用・所得環境の回復ペース鈍化は一時的なものにとどまるほか、設備投資ならびに外需が景気拡大を牽引する。政府の巨額な製造業振興策やインフラ整備計画もそれを後押しし続ける。実質GDP成長率は21年:8.9%、22年:5.9%と予測する。
  • ASEAN4のGDPの実質前年比は、20年10-12月期に-3.8%となり、前の期の-5.3%から改善した。冬場において感染が拡大した国では、民間消費を中心に景気が反落した。総じて、ワクチン確保が遅れており、接種完了時期も不透明である。実質GDP成長率は21年:5.3%、22年:5.8%と予測する。

【中国・ASEAN4の見通し】

 

【関連レポート】

※短期経済予測最新レポート「21年1-3月期の落ち込み予測、ごく小幅に」(第185回改訂/2021年1-3月期~2023年1-3月期)はこちら

※旧サイト(~2018.8月)のアジア経済予測レポート一覧はこちら

バックナンバー

2022/12/15

第8回報告書ーーテクノウォーと中国減速、アジアに影

日本の1人当たりGDPは2022年台湾、23年韓国に抜かれる

アジア経済中期予測 第8回2022-2035年

主査:富山 篤/ 総括:田中 顕佐倉 環山田 剛上原 正詩清水 泰雅下田 吉輝

2022/12/14

1人当たりGDP、2022年日台逆転

―2023年には韓国に抜かれる
―円安と低い労働生産性で前倒し

アジア経済中期予測

富山 篤田中 顕

2022/12/14

中国GDP、米国超え困難に

―標準シナリオ、習氏3期目で逆風
―2030年代、1%台成長定着の可能性

アジア経済中期予測

富山 篤田中 顕佐倉 環下田 吉輝

2022/11/15

日本への出稼ぎ労働者、2032年に頭打ち

―現地給与上昇と円安で旨味薄れる
―“稼げる”韓国、中東などに流出も

アジア経済中期予測

富山 篤田中 顕下田 吉輝

2022/06/14

中国ゼロコロナ政策、景気を下押し

中国・ASEAN4短期経済予測 2022.6 22年4-6月期~23年1-3月期

主査:稲葉 圭一郎田中 顕