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景気後退確率

1月の景気後退確率は2.7%

先行指数が2ヵ月ぶりに上昇

宮﨑 孝史
  副主任研究員

2021/03/09

  日本経済研究センターがまとめた2021年1月の景気後退確率は2.7%となった(図1)。最終需要財や鉱工業用生産財の在庫率、商品指数などの改善により、同確率の計算の基礎となる先行指数(以下、先行CI)が2ヵ月ぶりに上昇したことで、同確率は景気後退の目安となる67%を大きく下回る低水準で推移している。緊急事態宣言の発令を受けて消費者心理は悪化したが、相対的に堅調を保っている製造業関連や、ワクチン普及による経済活動の正常化への期待から、金融関連指標が先行CIを押し上げた。

【図1 景気後退確率(2021年1月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

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