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景気後退確率

3月の景気後退確率は2.3%

先行指数は10ヵ月連続で上昇

宮﨑 孝史
  副主任研究員

2021/05/13

  日本経済研究センターがまとめた2021年3月の景気後退確率は2.3%となった(図1)。新規求人数や中小企業売上げ見通し、消費者態度などの改善により、同確率の計算の基礎となる先行指数(以下、先行CI)が10ヵ月連続で上昇、前月からの上げ幅は4.3ポイントと高水準だった。先行CIが、消費税が5%から8%に引き上げられる直前の14年3月以来の水準まで回復したことで、同確率は景気後退の目安となる67%を大きく下回る水準にある。

【図1 景気後退確率(2021年3月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

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