一覧へ戻る
景気後退確率

4月の景気後退確率は1.4%

先行指数は11ヵ月連続で上昇

宮﨑 孝史
  副主任研究員

2021/06/08

  日本経済研究センターがまとめた2021年4月の景気後退確率は1.4%となった(図1)。中小企業売上げ見通しや最終需要財在庫率、商品指数などの改善により、同確率の計算の基礎となる景気の先行指数が11ヵ月連続で上昇したことで、確率は景気後退の目安となる67%を大きく下回る水準にある。ただ、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い緊急事態宣言が発令・延長されたことで5月の消費者心理は悪化しており、先行きは依然として不透明である。

【図1 景気後退確率(2021年4月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

バックナンバー

2023/11/09

9月の景気後退確率は56.5%

―雇用環境の悪化が一因か

島村 勇太朗

2023/10/10

8月の景気後退確率は31.7%

―在庫率改善などにより大幅低下

島村 勇太朗

2023/09/08

7月の景気後退確率は82.7%

―外需低迷による在庫悪化で警戒水準超え

島村 勇太朗

2023/08/08

6月の景気後退確率は44.5%

―前月からほぼ横ばいで推移

島村 勇太朗

2023/07/10

5月の景気後退確率は37.1%へとさらに低下

―住宅着工や株価が改善に寄与

宮﨑 孝史