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アジア経済予測 中国・ASEAN4短期経済予測 (2021.9/ 21年7-9月期~23年1-3月期)

景気回復、デルタ株流行を受けて一時休止

主査:稲葉 圭一郎
  主任研究員 (短期経済予測主査)
総括:田中 顕
  副主任研究員

2021/09/15

 中国およびASEAN4ヵ国(インドネシア、タイ、マレーシア、フィリピン)の合計5ヵ国を対象にした「中国・ASEAN4短期経済予測」を発表しました。

【概要】

  • 中国GDPの実質前年比は、21年4-6月期に7.9%となり、前の期の18.3%から伸びが鈍化した。7月末からのデルタ株感染拡大を受けて導入された厳格なロックダウンのもとで、7-9月期の民間消費は弱含む。もっとも、ハイテク産業を中心とする設備投資は堅調だ。10月以降、デルタ株の抑え込みを反映して民間消費は持ち直していくと予測する。実質GDP成長率の予測値は21年:8.3%、22年:6.0%。
  • ASEAN4のGDPの実質前年比は、21年4-6月期に9.2%となり、前の期の-1.5%からプラス成長に転じた。もっとも、デルタ株の感染拡大が続くもとでロックダウンが延長されているため、当面、弱めの景気展開になると予測する。実質GDP成長率の予測値は21年:3.3%、22年:5.6%。

【中国・ASEAN4の見通し】

 

【関連レポート】

※短期経済予測最新レポート「自動車の一時的大減産、されど続く景気回復」(第187回改訂/2021年7-9月期~2023年1-3月期)はこちら

※旧サイト(~2018.8月)のアジア経済予測レポート一覧はこちら

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