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アジア・コンセンサス調査
(第23回 / 2021年~2023年)
アジアの21年成長率 一段の下方修正
――遠い本格回復、コロナ以外のリスクも重し
2021/10/04
日本経済研究センターはアジアのエコノミストを対象に各国の経済成長や物価、為替動向などの見通しを聞いたアンケート「JCER/日経 アジア・コンセンサス」の第23回調査結果をまとめた。調査対象6カ国(インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、インド)の2021年(21/22年度)の成長率はフィリピンを除く全ての国で、今年6月に実施した前回調査を一段と下方修正する予想(フィリピンは前回並み)となった。新型コロナウイルスの感染拡大は足元では落ち着きつつあるが、長期に渡る移動制限やワクチン接種の遅れが打撃となっている。米国の金融政策の変更や中国経済の失速など「コロナ以外」のリスクを挙げる回答も目立ち、各国とも経済回復を妨げる壁が何重にもなっている状況がうかがえる。
(英語サイト)JCER/Nikkei Consensus Survey on Asian Economies
※10月5日付の本経済新聞朝刊・国際面、Nikkei Asiaに関連記事掲載
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