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景気後退確率
9月の景気後退確率は71.0%に急上昇
警戒水準を上回る
2021/11/09
日本経済研究センターがまとめた2021年9月の景気後退確率は前回推計時の8月の35.7%から71.0%へ急上昇した(図1)。最終需要財在庫率や鉱工業用生産財在庫率の高まり、中小企業売り上げ見通しなどの悪化により、同確率の計算の基礎となる景気の先行指数が3ヵ月連続で低下したことで、確率は景気後退の目安となる67%を遡及改定ベースで1年8ヵ月ぶりに上回った。東京都などで9月末まで続いた緊急事態宣言や自動車の減産が響いた。ただ、10月の先行指数の動向次第では確率が下方改定される可能性もあり、推計結果は幅をもって見る必要がある。
【図1 景気後退確率(2021年9月)】
【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】
* 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください
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