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アジア経済予測 アジア経済中期予測

中国GDP、米国超え困難に

―標準シナリオ、習氏3期目で逆風
―2030年代、1%台成長定着の可能性

富山 篤
  アジア予測室長兼主任研究員
田中 顕
  副主任研究員
佐倉 環
  研究員
下田 吉輝
  研究員

2022/12/14

アジア中期経済予測班では、12月に公表する中期予測に先駆け、随時レポートを公表してまいります。今回は、第2弾として、米国・中国GDPの先行きについて予測しました。

【概要】

2035年までに中国の名目GDPが米国を超えることは標準シナリオ(保守的な予測)でもない。2036年以降も中国の成長鈍化は確実視されるので、中国が米国を超えることはない。

2020年時点の予測では2029年、2021年時点の予測では2033年(いずれも標準シナリオ)に中国のGDPが米国を上回るとみられていた。

3期目を迎えた習近平政権による逆風、出口が見通しにくいゼロコロナ政策、米中デカップリング(分断)の悪影響、台湾有事の懸念などの逆風で経済成長が滞る。

バックナンバー

2022/12/15

第8回報告書ーーテクノウォーと中国減速、アジアに影

日本の1人当たりGDPは2022年台湾、23年韓国に抜かれる

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2022/12/14

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富山 篤田中 顕

2022/12/14

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日本への出稼ぎ労働者、2032年に頭打ち

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中国・ASEAN4短期経済予測 2022.6 22年4-6月期~23年1-3月期

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