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景気後退確率

12月の景気後退確率は92.3%に

19年11月以来の高水準

下田 吉輝
  研究員

2023/02/09

 日本経済研究センターがまとめた2022年12月の景気後退確率は92.3%となった(図1)。同確率はおよそ半年後の景気後退の可能性度合を示すもの。12月は最終需要財の在庫率や、新規求人数などの悪化により、計算の基礎となるCI先行指数が2ヵ月連続で低下した。行動制限のない年末年始により、12月の消費者態度は改善したが、11の採用系列のうち、8つが悪化したことで同確率は景気後退の警戒シグナル水準である67%を大きく上回り、19年11月(95.0%)以来の高水準となった。

【図1 景気後退確率(2022年12月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

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