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景気後退確率

1月の景気後退確率は94.0%

先行CIは約2年ぶりの低水準

宮﨑 孝史
  副主任研究員

2023/03/09

 日本経済研究センターがまとめた2023年1月の景気後退確率は94.0%となった(図1)。同確率は景気動向指数の先行指数(以下、先行CI)を基に、数ヵ月先の景気後退入りの可能性度合いを示す。1月は最終需要財や鉱工業用生産財の在庫率などの悪化により、製造業の動向を敏感に反映する傾向がある先行CIが3ヵ月連続で低下した。経済活動の正常化や水際対策の緩和でサービス業は回復基調にあるが、解消が遅れていた供給制約の影響や中国の春節要因で製造業の輸出や生産は下振れており、同確率は景気後退の警戒水準である67%を大きく上回った。

【図1 景気後退確率(2023年1月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

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