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アジア・コンセンサス調査
(第29回 / 2023年~2025年)
23年の成長率 減速も前回予想からはやや改善
――中国経済に期待、米金融政策の影響は不安視
2023/04/04
日本経済研究センターはアジアのエコノミストを対象に各国の経済成長や物価、為替動向などの見通しを聞いたアンケート「JCER/日経 アジア・コンセンサス」の第29回調査結果をまとめた。東南アジア諸国連合(ASEAN)5カ国の2023年の平均成長率は4.4%と昨年実績の5.3%から減速するが、昨年12月に実施した前回調査の予想よりは0.1ポイントの上昇となった。欧米経済の低迷が懸念される一方で、23年はインフレが鎮静化するほか、1月にゼロコロナ政策を解除した中国の経済回復が期待されることから、見通しがやや改善された。リスク要因としては、米国の金融政策と利上げに伴う欧米の金融不安をあげる回答者が目立った。インドは22/23、23/24年度とも前回予想が上方修正されたが、潜在成長率並みの7%台には届かない見通しだ。
(英語サイト)JCER/Nikkei Consensus Survey on Asian Economies
※4月6日付の日本経済新聞朝刊・国際面、Nikkei Asiaに関連記事掲載
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