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景気後退確率

3月の景気後退確率は85.7%

―再び警戒水準超え

宮﨑 孝史
  副主任研究員

2023/05/11

 日本経済研究センターがまとめた2023年3月の景気後退確率*は85.7%となった(図1)。同確率は景気動向指数の先行指数(以下、先行CI)を基に、数ヵ月先の景気後退入りの可能性度合いを示す。3月は新規求人数のほか、最終需要財および鉱工業用生産財の在庫率などの悪化により、先行CIが2ヵ月ぶりに低下した。これを受け、同確率は再び景気後退の警戒水準である67%を上回った。遡及改訂ベースでは前月2月の確率も上方修正され、昨年5月以降、11ヵ月連続の警戒水準超えとなった。

【図1 景気後退確率(2023年3月)】

【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】

  * 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください

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