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景気後退確率
5月の景気後退確率は37.1%へとさらに低下
―住宅着工や株価が改善に寄与
2023/07/10
日本経済研究センターがまとめた2023年5月の景気後退確率は37.1%まで低下した(図1)。同確率は景気動向指数の先行指数(以下、先行CI)を基に、数ヵ月先の景気後退入りの可能性度合いを示す。5月は新築住宅の建設の増加を背景に住宅着工が改善したほか、東証株価指数(TOPIX)や鉱工業用生産財在庫率などが改善し、先行CIは2ヵ月連続で上昇した。これを受け、同確率は遡及改訂ベースで4月以降、2ヵ月連続で景気後退の警戒水準である67%を下回ることとなった。
【図1 景気後退確率(2023年5月)】
【表1 景気後退確率と先行CIの推移(過去1年間)】
* 2020年7月分公表時より、景気後退確率の推定方法を見直しました。詳しくは、こちらをご覧ください
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