計量心理学を活かした経営

檀一平太・中央大学理工学部人間総合理工学科教授
開催:
08月07日(火) 14:00~15:30
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2

 人間の心理状態を科学的に測定する「計量心理学(サイコメトリクス)」を企業経営に応用する動きが出始めています。サイゼリヤ、ニチレイなどと協力して、マーケティングと人事システム分野での応用を進めている檀教授に、その特徴や話題のニューロマーケティングとの違いなどにも触れながら、具体的な事例をご紹介いただきます。

■講師略歴
 1993年国際基督教大学卒。1999年東京大学大学院総合文化研究科博士課程中退。食品総合研究所主任研究員、自治医科大学医学部先端医療技術開発センター准教授などを経て、2013年から現職。07年味覚記憶の脳機能イメージング研究により安藤百福賞発明発見奨励賞受賞

■要旨

潜在ニーズを可視化する―商品開発や店舗設計に応用例も

①サイコメトリクス(計量心理学)は、行動の手前にある心の動きに迫ろうとする研究である。脳活動の測定、刺激に対する反応実験などによらず、質問票への回答に現れた人々の主観データを用いるところに特徴がある。

②これまでの研究論文などで蓄積された手法を生かし、複数の質問項目を組み合わせて心理特性を定量化する。これにより、潜在ニーズを可視化することができる。

③ビジネスでは、加工食品の開発や店舗設計(改装)などへの応用例があり、それらを実施する前に効果を推し量ることができる。安価なネット調査を機動的に用いることで、スピードとコスト削減の要請にも応えることができる。

 

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