ASEAN財閥の今を知る―日本企業はどう付き合うべきか

木村昌吾・KPMG FASディレクター
牛山隆一・日本経済研究センター主任研究員
開催:
09月20日(木) 14:00~15:30
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2

 ASEAN各国の産業界に大きな影響力を持つ有力財閥。日本企業のASEAN戦略ではこれら財閥に関する知識が欠かせません。「タイクーン」と呼ばれるトップの人物像、外部人材登用など経営改革の試み、活発化する多角化やM&A(合併・買収)、広域連携を視野に入れた日本企業との新たな協業の動き―などを解説します。

■講師略歴
 1990年慶應義塾大学卒、三菱銀行(現三菱UFJ銀行)入行。モルガンスタンレー証券、新生銀行、野村證券などを経て、2015年から現職。M&Aを多く手掛ける。99年カリフォルニア大学ハース・スクール・オブ・ビジネスMBA。著書に『ASEAN企業地図』(翔泳社、2015年)など

■要旨

  1. ASEAN経済の新たな見所として地元企業の急速な国際化がある。その動きを牽引しているのがASEAN財閥であり、それらの動向を知ることが大事になっている。
  2. ASEANは魅力的な事業展開先であるが、規制、商習慣、宗教などが国によって異なることから、現地の事情に精通し、地元企業と付き合いのある水先案内人が必要である。その有力な存在となるのがタイクーンというASEAN財閥を率いる人々である。
  3. ASEAN財閥の特徴は、徹底したリターンの追求やスピーディーな投資判断である。彼らの間では日本企業に対する評価が依然高いが、近年は提携先として中国が台頭してきている。日本企業は危機感を持つべきであり、迅速な経営判断が求められよう。

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