<大阪>続「メイカーズ進化論」―スタートアップの可能性と課題

小笠原 治・
ABBALab代表取締役、さくらインターネット フェロー、京都造形芸術大学教授
開催:
12月20日(木) 15:00~16:30
会場:
日本経済新聞社大阪本社ビル 1階カンファレンスルーム

昔ながらの電気街である秋葉原で「DMM.make AKIBA」を立ち上げ、モノ・コト作りのスタートアップ支援事業に注力する小笠原氏。15年に刊行して話題となった『メイカーズ進化論』のその後の展開や支援事業を通して見えてきた可能性、課題について最新動向を解説します。さらにイノベーションが促す社会変革にも焦点をあて、日本の経済社会の問題点も考えたいと思います。

■講師略歴(おがさはら おさむ)

1971年京都府生まれ。さくらインターネット共同ファウンダーを経て、ベンチャー企業の代表を歴任。2013年よりABBALab代表取締役、15年さくらインターネットフェロー、17年mercari R4Dシニアフェロー就任。他、経済産業省IoT推進ラボ審査委員など。

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■講演録要旨
高齢化こそ事業先駆けのチャンス ―技術力活かし快適生活を創造
①DMM.make AKIBA設立から4年間で約100社のスタートアップができ、内34社に投資した。視線追跡型ヘッドマウントディスプレイ、足の動きに合わせて光る靴、トイレに行くだけで尿成分の分析ができるデバイスなど、多くのユニークなプロダクトが生まれている。
②今後は、情報を安全に管理するための「情報銀行」のような業態が生まれる。様々なリアルデータをセンシングし、他の情報と組み合わせ新たな価値として個人に返して対価を得る形になっていく。さくらインターネットがプラットフォームを担う政府衛星データのオープン&フリー化も進むため、個人が保有するデータと衛星データの組み合わせなどで可能性が拡がっていく。
③日本を2030~40年にかけて世界で一番、高齢者が安心して快適に楽しく暮らせる地域に出来ればよいと考えている。他の先進国に先駆け、技術力で高齢者に快適な地域を作り、サービス化して世界中から呼び込む。そこには大きなビジネスチャンスがある。

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