- 開催:
- 01月25日(金) 13:00~14:30
- 会場:
- 帝国ホテル大阪4階 牡丹の間
※講演録は、19年2月25日に掲載(会員限定閲覧)、3月25日より一般に公開しました。
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世界の都市間競争が激化する中、国際競争力を持つ魅力的な観光都市づくりには何が重要でしょうか。
講師の梅澤氏は、観光、ナイトタイムエコノミー、クールジャパンなどの政策立案・推進に民間委員の立場で関与しています。また、2014年より民間有識者による「NEXTOKYOプロジェクト」を主宰し、街づくりに関する様々な活動を続けています。東京五輪に向けた大規模再開発が進む中、個々の街の部分最適の開発ではなく、東京全体を俯瞰したビジョンに基づく進化が不可欠との問題意識からです。
では、2025年万博開催も決定した大阪がインバウンド観光を軸に、持続的に発展するための街づくりには何が必要か。観光都市・大阪のダイナミックな進化に向けて、方向性と課題をお話いただきます。
(本懇談会は、「懇談会メンバー」の皆様を始め、会員の皆様に広くご案内させていただいております。皆様のご参加をお待ち申し上げます。 ※参加費:会員無料)
■講師略歴(うめざわ たかあき)
東京大学法学部卒、MIT経営学修士。日米で20年以上にわたり、戦略・イノベーション・マーケティング関連のテーマで企業を支援。テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」コメンテーター。観光庁「地域活性化に向けた観光コンテンツ拡充会議」、同「夜間の観光資源活性化に関する協議会」、内閣府「知的財産戦略ビジョン専門調査会」、同「税制調査会」などの委員。「クールジャパン機構」社外取締役。建築、デザイン、アート、スポーツ、メディア、サービスなど各分野のイノベーターチーム「NEXTOKYOプロジェクト」を主宰。東京の将来ビジョン・特区構想を産業界・政府に提言し、様々な街づくりプロジェクトを支援。近著に「NEXTOKYO」(共著、日経BP社)。
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■講演録要旨
インバウンド観光が最も有望
―施策の総動員で消費額拡大を
①世界の都市間競争の中で、大阪の総合的な評価は低い。しかし、研究開発型産業に一定の強みを持つほか、生活利便性や安全性の高さなどの評価は高い。大阪は全方位で戦うより、世界に通用する強みを生かした集中戦略で戦うべきだ。
②大阪における最も有望な成長産業はインバウンド観光だ。地理的ポテンシャル、質の高い食文化、大阪人独特の気質など、観光都市としての強みを持つからである。事実、外国人観光客数は急増しているが、平均滞在日数や消費額はまだ伸ばす余地がある。
③大阪はインバウンド観光産業を成長させるため、必要な施策を全て打つべきである。ビジネス客の取り込み、富裕層の取り込み、「コト消費」の拡大、ナイトタイムエコノミーの開発、景観の改善などが重要施策となる。MICE(国際会議や大規模展示会など)施設や高級ホテル、高級飲食店の集積、夜間コンテンツの充実などが課題だ。
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