シリーズ データサイエンスの潮流 (第1回)

データ分析力が不可欠な時代へ―人材を育成するには

竹村 彰通・滋賀大学データサイエンス学部長・教授
  
開催:
03月18日(月) 15:30~16:50
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2

 ■講師略歴
(たけむら あきみち) 1978年東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。スタンフォード大学統計学科客員助教授、東京大学大学院情報理工学系研究科教授などを経て、2017年から現職

■要旨

データ分析力で価値創造―大学教育も新たな対応必要

①データサイエンスはビッグデータを対象としてそこから新しい知見を引き出し、価値を創造する科学である。データサイエンスは情報学、統計学、価値創造の3つの要素からなり、前2者が理系的、最後が文系的な領域となる。
②米国は年間4000人もの統計学修士を輩出しており、2000年前後と比べその数は4倍になっている。日本はこの領域で米国や中国に圧倒的に後れを取っている。データサイエンスの教育拠点として滋賀大など6大学が指定されたが、人材育成は緒に就いたばかりである。
③ビッグデータは観察データが主体で、相関関係は示すが、因果関係を結論付けにくいという性格がある。一方即時性に優れ、また地理的な情報も取れることから利点も多く、伝統的な統計情報と組み合わせることで活用が期待できる。