ブロックチェーンとトークンエコノミーの未来

高 榮郁・ロケットスタッフ代表取締役
開催:
07月31日(水) 14:00~15:30
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2

■講師略歴
(こう よんう) MOVIDA JAPAN等を経て、2010年ロケットスタッフを創業。18年7月一般社団法人日本ブロックチェーン広告協会を設立。近著に『トークンエコノミービジネスの教科書』

 

■要旨
閉じた経済圏が新たな価値を創造―デジタル通貨が促す参加型、体験型消費

①トークンエコノミーとは、特定の範囲や対象のみで使用できるトークンを介して構築された、デジタル通貨による新しい閉じた経済圏のことで、トークンの価値を変動させることによって配布者すなわち管理者は意図された経済活動を促すことができる。

②トークンエコノミーに必要とされる条件としては、管理者が価値ある独自のトークンを持つこと、管理者が特定の行動に対するインセンティブを参加者に付与すること、管理者がトークンの価値高める施策を実施することの3つである。

③参加型消費や体験型消費との相性が良いことが知られており、今の日本のように経済が成熟し、モノ消費に対する飽きが来ている国に向いている。

④トークンエコノミーが一般化することで、今後、価値を共有するステークホルダー同士の相互依存が高い組織が生まれ、プラットフォームの価値を高めることが共通目的となるかもしれない。