Bank 4.0 ―進化する金融サービスと未来の銀行

上野博・NTTデータ経営研究所金融政策コンサルティングユニットエグゼクティブスペシャリスト
開催:
09月11日(水) 14:00~15:30
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2

■講師略歴
(うえの ひろし) 都市銀行にてキャリアを開始し、シンクタンク、IT企業等において一貫して金融サービスのコンサルティングに従事。ブレット・キング著『拡張の世紀』、『BANK4.0 未来の銀行』を翻訳

 

■要旨
テクノロジーと銀行の未来―デジタル化への対応が急務

①現代社会の環境変化はテクノロジーが主導している。金融の世界も例外ではない。今後さらに進化する金融サービスのデジタル化は銀行のような従来の金融サービス業者ではなく、FinTech企業やプラットフォーム企業などの新しいプレーヤーによって主導されている。

②金融サービスは「目的」ではなく「手段」である。「手段」としての金融サービスを提供される場は、コスト・手間の少ないインターネット等へと切り替わる。それに伴い、銀行は利用者の「目的」実現に係わることが重要になってくる。

③銀行が現在の厳しい環境で生き残るために、デジタルテクノロジーを活用し、現行ビジネスの収益力強化と新たな収益源の創出に取り組むことが求められている。各行で様々な取り組みがなされているが、現実と目指すべき姿のギャップは大きい。そのギャップを埋めるためには変革の「核」となる人材の確保、体制の整備など組織変革が急務である。