- 開催:
- 09月20日(金) 14:00~15:30
- 会場:
- 日本経済新聞社東京本社ビル 6階セミナールーム2
■講師略歴
(なみがた いくよ) 1988年JTB入社。人事、販売促進、支店長、広報室長などを経て、2015年から現職。マーケティング・コミュニケーション担当。JTB発表の旅行動向の分析・推計を10年以上にわたり担当
■要旨
アドベンチャーツーリズム推進を―中国は爆買いから文化的消費へ
①デジタル社会の進展に伴う価値観や行動様式の変化によって、商品やサービスの提供は良い体験を保証すること、すなわちモノをコトで売ることが重要になる。「共感」「感心」が重視され、ツーリズムも地域や観光地と旅行者の関係も「囲い込み」から、SNS(交流サイト)などを通じた緩やかでポジティブな関係に変わる。
②インバウンド(訪日外国人)の拡大で特に宿泊関係で外国企業や異業種、デジタル系のスタートアップなど多様なプレーヤーの参入が目立つ。宿泊施設の多様化が進む一方、プロダクトサイクルの短期化など投資のあり方も変化している。
③量から質への転換が求められている。その中で、長期滞在型で富裕層の多いアドベンチャーツーリズムを推進したい。次世代の旅行者として重視したいのは新興国を中心に比重の高い「ミレニアル世代」、「ゼネレーションZ世代」である。中国では生活に精神的な充足感を求める「文化的消費」の動きが注目される。