- 開催:
- 06月22日(火) 14:00~15:00
- 会場:
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*収録動画の配信は終了いたしました
■要旨
多様な人々が心豊かにつながる都市に―自然環境生かし、持続可能性を重視
①新型コロナウイルス感染拡大に対し、神戸市は市立の健康科学研究所で、変異株の検出や特徴解明などに取り組んでいる。我が国最大のバイオメディカル集積地・神戸医療産業都市でも、スーパーコンピューター「富岳」などが活躍。若者がネット弱者の高齢者を支える「ワクチン予約お助け隊」の活動も成果を出している。
②「ポストコロナ」時代への展望も重要になる。住む人・働く人が幸せを感じる持続可能な都市づくりを進めていく。目指す姿は「海と山が育むグローバル貢献都市」。神戸医療産業都市の知見も生かし、人々の命と健康を守るための貢献をしたい。多様な人々が相互に連携して働き暮らせる都市づくりや、都心部の過密を避けながら魅力を向上する方策などが柱だ。
③具体的には、スタートアップが自由な発想で実験に取り組める拠点づくりや、職住近接、副業のリモートワークが可能な仕組み構築を進めている。都心部の過度な集積を避けるためタワーマンションの建設規制にも乗り出した。自然豊かな里山・農村部の定住促進策も推進中だ。見晴らしの良い六甲山上をスマートシティ化する構想も推進したい。
■講師略歴
(ひさもと きぞう)1954年神戸市兵庫区生まれ、76年東京大学法学部卒業、同年旧自治省入省。内閣審議官、総務省選挙部長、同自治行政局長などを経て、神戸市副市長。2013年に神戸市長に当選、現在2期目。