世界的な半導体不足の影響と今後の展望

南川明・インフォーマインテリジェンス シニアコンサルティングディレクタ
聞き手)上原正詩・日本経済研究センター主任研究員
開催:
09月14日(火) 14:00~15:00
会場:
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*収録動画の配信は終了いたしました

■講師略歴
(みなみかわ あきら)1982年武蔵工業大学電気工学科卒、モトローラ入社。90年ガートナージャパン データクエスト半導体産業分析部シニアアナリスト、IDC Japan、WestLB証券、クレディーリヨネ証券を経て、04年データガレージ設立。19年英Informaへ統合されOMDIAブランドで活動。  JEITAでは10年間に渡り、世界の電子機器と半導体中長期展望委員会の中心アナリストとして従事。定期的に台湾主催の半導体シンポジウムで講演を行うなどアジアでの調査・コンサルティングを強化。特許庁の自動車用特許の技術審査委員、半導体関連特許審査委員。NEDOの「FeRAM製造技術の開発」研究評価委員

■講演録要旨
半導体不足、年内は継続へ―グリーン投資は半導体市場押上げ

①トヨタ自動車の減産など半導体不足の影響が広がっている。生産のボトルネックは基板上に作った回路をチップ状にひとつずつ切り出して組み立てる「後工程」となっており、工場の稼働率や在庫の日数を考慮すると今年の後半も不足感は継続しそうだ。

②各国が推し進めるグリーン投資は半導体と密接に関係している。環境問題などを解決する切り札となるのが、すべてのモノがネットにつながる「IoT」だ。IoTで使用が増えるパワー半導体やアナログ半導体が今後の半導体市場のけん引役になりそうで、グリーン投資は半導体市場をおよそ10%程度押上げそうだ。

③日本企業は半導体材料や製造装置に強みを持つほか、モーターやプリント基板、電子部品でも存在感がある。半導体だけでなく、これらの電子部品やコネクタなどをまとめてモジュールとして生産する事で、台湾や韓国、米国などと差別化を図ることが、日本企業が生き残るカギとなりそうだ。