シリーズ 日経センター中国研究 (第6回)

中国は環境問題で世界をリードするのか

染野憲治・早稲田大学現代中国研究所招聘研究員
聞き手)湯浅健司・日本経済研究センター首席研究員
開催:
11月18日(木) 14:00~15:00
会場:
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*収録動画の配信は終了いたしました

■講師略歴
(そめの けんじ)1991年慶応義塾大学経済学部卒、環境庁入庁。在中国日本大使館一等書記官、環境省中国環境情報分析官などを歴任。著書に『新版5分野から読み解く現代中国-歴史・政治・経済・社会・外交』(共著)など

■講演録要旨
国是としての環境問題政策―カーボンニュートラルに向けた国際協調

①2013年にPM2.5による大気汚染が深刻化して以降、中国では環境問題に対する取り組みが活発化し、今や国是となった。環境問題の解決に取り組むことで、環境分野における経済的利益を拡大し、中国が提唱する理念や環境目標が国際的に支持されることを目指している。

①2030年までの二酸化炭素排出量のピークアウト、60年までのカーボンニュートラルを大目標として掲げ、科学的根拠に基づいた中長期的な目標や戦略を立て、その実現に向けて、国内の経済構造改革や社会管理システムの転換を急いでいる。

③実際の執行も強化するための法整備を進めている。巨大な国内市場を背景にしながら「一帯一路」構想の参加国や欧米とも協力関係を構築し、環境問題に対する具体的な行動を開始している。目標達成に向けた課題も多いが、急速なエネルギー、経済システムの変更を行うことの経済的コストと目標達成までに残された時間の兼ね合いを見ながら着実に前進している。