- 開催:
- 02月03日(木) 14:00~15:00
- 会場:
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■要旨
「新しい資本主義」の実現を―カギ握る「デジタル田園都市」
①2022年1月に開かれたダボス会議の準備会合では、新型コロナウイルスワクチンの平等性、信頼関係構築のための社会の団結、SDGs(持続可能な開発目標)への道筋などが議論のキーワードとなり、世界経済見通しに関しては、22年も4~5%の成長が続くという楽観的な見方が示された。この会合で日本の岸田文雄首相は「新しい資本主義」をアピールした。
②22年の日本経済は米国を中心としたインフレと金融引き締めの影響を受け、株価の上値が抑えられ、円にも売り圧力が続くなど厳しい状況が続く。その中で巧みな政権運営を特徴とする岸田首相の政策が注目される。岸田首相にはアベノミクスの足らざるところを補い、政府の役割を広げる「新しい資本主義」の実現に期待したい。
③その実現のためには、民間に任せる部分を増やすなど、官と民の役割分担の再構築が不可欠だ。また、成長と分配の好循環に向けては①科学技術立国の推進②スタートアップの支援③「デジタル田園都市」構想の始動④経済安全保障――がカギを握る。特に地方創生にデジタル化を絡める「デジタル田園都市」の推進は重要である。