- 開催:
- 10月18日(火) 14:00~15:00
- 会場:
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*収録動画の配信はございません
■講師略歴
(なみがた いくよ) 1988年JTB入社。人事、販売促進、都内支店長、本社広報室長などを経て、2015年から現職。マーケティング・コミュニケーション担当。JTB発表の旅行動向の分析・推計を10年以上にわたり担当
■要旨
「持続可能な観光」の推進を―Z世代や海外富裕層の共感に訴求
①コロナ禍前までの日本のツーリズム産業は着実に成長していた。東京五輪開催決定やビザ発給要件緩和などでインバウンド(訪日外国人)が増えたことが主因だが、旅行者を受け入れるための基盤が整ったことで日本人の旅行も伸びた。旅行に行く若者(Z世代)の台頭や観光のあり方などに変化が出ていた。
②観光産業はコロナ禍で大打撃を受けたが、旅行意欲の高い若者を中心に日本人の宿泊者数は回復に転じている。個室・貸し切りや自然・キャンプといったトレンドや、リモートワークの定着によるフレックスプレイスという新しい動きも出てきた。しかし、コロナ禍が長期化していることで社会構造に関わる様々な変化が起きており、ツーリズムの課題として顕在化している。
③ツーリズムの復活に欠かせないのがサステナブル(持続可能)への取り組みだ。特に海外富裕層はサステナブルへの関心が高いことに加え、受け入れ側も地域資産を経済価値に変えて社会を持続することが求められる。両者が「共感」できるサステナブルな取り組みが、ツーリズム産業復活のカギとなる。