<グローバル危機に聞く>
2023年の世界経済、「成長の臨界」にどう対応するか

河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト
開催:
12月09日(金) 10:30~12:00
会場:
日本経済新聞社東京本社ビル 6階カンファレンスルーム

*収録動画の配信期間:3月8日まで

■講師略歴
(こうの りゅうたろう) 1987年横浜国立大学経済学部卒、住友銀行(現三井住友銀行)入行。大和投資顧問(現三井住友DSアセットマネジメント)、第一生命経済研究所を経て2000年から現職

■要旨
日本経済の長期停滞要因―緩和では解決しない構造問題

①2023年の世界経済は、グローバルインフレと各国中央銀行の利上げにより、スタグフレーション傾向となるであろう。リスクシナリオではあるが、グローバルインフレが財政インフレであった場合、スタグフレーションは長期化する恐れもある。

②日本経済は、新興国への生産拠点の移動やデジタル化などによって中間的な賃金の仕事が減った一方、それに替わって高い賃金を提供する仕事は増えていない。10年間の異次元緩和でも長期経済停滞から脱却できておらず、それどころか様々な弊害が起こってしまっている。

③異次元緩和の最大の弊害である財政規律の弛緩を正すためにも、日本銀行は新しい体制のもとで政策を微修正する必要があるだろう。また、日本は既に公的債務の膨張が実体経済に悪影響を及ぼしており、政府は50年、100年を要する国家事業として、財政健全化に取り組む必要があるだろう。