最新の調査のポイント

4~6月期は年率0.17%成長、21年度は3.59%-7~9月期成長率は年率4.98%-

2021/06/15

―お知らせ―

調査レポート「コロナ前水準回復、2023年にも ―ESPフォーキャスト調査長期予測からー 」を公表しました。(2020年12月15日)

「2019年度評価に関するテクニカルノート」を公表しました。(2020年10月14日)

「2019年度優秀フォーキャスターに聞く」を公表しました。(2020年10月14日)

「景気の転換点予測をフォーキャスターに聞く」を公表しました。(2020年10月14日)

2019年度優秀フォーキャスターを公表しました。(2020年10月7日)

調査レポート「コロナ前水準回復は3年以上先 ―ESPフォーキャスト調査における見通しの推移― 」を公表しました。(2020年8月14日)

 

ESPフォーキャスト6月調査(回答期間:2021年6月3日~6月10日)の主な結果は以下のとおりである。

  • 2021年4~6月期の実質GDP成長率(前期比年率)は0.17%と、1~3月期のGDP速報値公表前に集計した5月調査より1.67%ポイント下方修正された。需要項目の内訳をみると、設備投資と輸出は上振れたが、個人消費は下方修正され、5月調査では増加であったのが減少予想へ転じた。また、GDPの控除項目である輸入は上方修正された。7~9月期は4.98%増の見込み。なお、4~6月期の成長率を、37人中22人(5月調査では28人)がプラス、13人(同7人)がマイナス、2人(同2人)がゼロとみる。
  • 年度の実質GDP成長率は、2021年度は3.59%、22年度が2.64%、23年度は1.34%である。需要項目をみると、21年度は民間在庫を除くすべての項目が増加し、内外需ともGDPにプラスに寄与する。22年度は需要項目すべてが増加するものの、民間需要の伸び率は前年度より高まる一方、公的需要と外需の伸びは鈍化する。
  • 消費者物価上昇率は2021年4~6月期はマイナス0.06%だが、7~9月期にプラスに転じる。年度でみると、21年度以降プラスの伸びに転じるが、23年度まで1%未満の水準で推移する。失業率の予想は3月調査から4カ月連続で下方修正され、21年4~6月期に2.88%へ上昇してから、10~12月期以降低下していく。
  • 今回は長期予測に関する特別調査を実施した。実質GDP成長率は、2023~27年度は年平均0.88%、28~32年度は0.62%の見込み。同期間の消費者物価上昇率の予測は、それぞれ年平均0.75%、0.80%。28年度の国・地方の基礎的財政収支の黒字化は、「達成されない」と回答者34人全員が回答した。28年度の収支予想は、名目GDP比でマイナス3.48%である。

予測記録(中位・高位・低位平均データ、長期予測総平均)(EXCELファイル)

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調査結果の公表予定

2021年7月調査7月8日頃   
2021年8月調査8月12日頃   
いずれも15:00頃を予定

過去の調査結果はこちら

「ESPフォーキャスト調査」とは

経済企画協会が2004年から実施してきた「ESPフォーキャスト調査」事業を2012年4月より日本経済研究センターが引き継ぎました。 この調査は日本経済の将来予測を行っている民間エコノミスト約40名から、日本経済の株価・円相場を含む重要な指標の予測値や総合景気判断等についての質問票に毎月回答頂き、その集計結果から、今後の経済動向、景気の持続性などについてのコンセンサスを明らかにするものです。