最新の調査のポイント
4~6月期成長率は年率0.66%―21年度は3.48%成長―
2021/08/12
―お知らせ―
■調査レポート「コロナ前水準回復、2023年にも ―ESPフォーキャスト調査長期予測からー 」を公表しました。(2020年12月15日)
■「2019年度評価に関するテクニカルノート」を公表しました。(2020年10月14日)
■「2019年度優秀フォーキャスターに聞く」を公表しました。(2020年10月14日)
■「景気の転換点予測をフォーキャスターに聞く」を公表しました。(2020年10月14日)
■2019年度優秀フォーキャスターを公表しました。(2020年10月7日)
■調査レポート「コロナ前水準回復は3年以上先 ―ESPフォーキャスト調査における見通しの推移― 」を公表しました。(2020年8月14日)
ESPフォーキャスト8月調査(回答期間:2021年7月30日~8月6日)の主な結果は以下のとおりである。
- 2021年4~6月期の実質GDP成長率(前期比年率)は0.66%と7月調査より上方修正され、7〜9月期は2.55%と下方修正された。4〜6月期については、設備投資と個人消費は上方修正されたものの、輸出が7月調査並みにとどまり、輸入が上方修正されて純輸出が成長率を押し下げた。なお、4〜6月期の成長率について、回答者36人中29人がプラス、7人がマイナスとみる。
- 2021年度の実質GDP成長率は3.48%と、7月調査と比べて0.15%ポイント下方修正された。住宅投資、設備投資、輸入が上方修正された一方、公共投資、個人消費、輸出が下方修正された結果である。22年度の成長率は2.74%、23年度は1.35%の見込み。21年度は内外需ともGDPにプラスに寄与する。22年度は民間需要の伸び率が前年度より高まるが、公的需要と外需の伸びは鈍化する。
- 消費者物価上昇率(2015年基準)は、2021年4~6月期の0.1%(実績)から10~12月期の0.61%まで上昇、22年1〜3月期に0.35%に低下した後、0.5〜0.6%で推移する。ただし、本調査の回答締切後に公表された2020年基準では、6月の消費者物価上昇率は前年比マイナス0.5%と、2015年基準より0.7%ポイント低く、2020年基準での予測は本調査より下振れる可能性がある。
- 原油価格の予想は9ヵ月連続で上方修正され、2021年に65.37ドル/バーレル、22年は65.07ドル/バーレルとなる。対ドル円レートは2月調査以降、円安方向への修正が続き、2021年度は109.77円、22年度は110.16円という予想である。
- 中国製造業PMI(国家統計局公表)の見通しは、2021年7〜9月期は「上昇」と「横ばい」の回答数がほぼ同じであったが、10~12月期以降「上昇」とみる回答が多くなる。
予測記録(中位・高位・低位平均データ、長期予測総平均)(EXCELファイル)
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調査結果の公表予定
2021年9月調査9月14日頃
2021年10月調査10月7日頃
いずれも15:00頃を予定
「ESPフォーキャスト調査」とは
経済企画協会が2004年から実施してきた「ESPフォーキャスト調査」事業を2012年4月より日本経済研究センターが引き継ぎました。 この調査は日本経済の将来予測を行っている民間エコノミスト約40名から、日本経済の株価・円相場を含む重要な指標の予測値や総合景気判断等についての質問票に毎月回答頂き、その集計結果から、今後の経済動向、景気の持続性などについてのコンセンサスを明らかにするものです。