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小林光のエコ買いな?
(第42回)
再生可能エネルギー100%への道(下)需要側からのビジネス提案こそ具体化を
--鹿児島・甑島(こしきしま)、沖縄・宮古島から学ぶこと
2019/08/20
今回は、最下流の需要サイドからの眺望である。(上)の冒頭に紹介したハワイと同様に、国内の離島でも、電力の製造原価は高いので、地産の再生可能エネルギーからの発電に置き換えることにより、エネルギー費用の削減と島外に流出する資金を減らし地元への支出を増やすことにつながる可能性が出てくる。離島はいわば日本の縮図であって、日本がしたいことの先行試験場なのである。今回は、グリッドが模型的に分かりやすく、かつ、電力の平準化の仕掛けとして電気自動車の使用済み蓄電池を活用するとの試みを行っている甑島、そして、低圧配電線のレベルにたくさんの太陽光パネルや、逆に電力を消費するエコキュートなどを置いて、これらのコントロールを行うことで、系統の上位グリッドも喜ぶ形で利益を出して再エネ利用率を高める、という宮古島モデル、この2つのディマンド側からのアイディアを紹介する。
※2017年8月以前のバックナンバーはこちら(旧サイト)をご覧ください。
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