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日本経済の再設計 震災を越えて 原子力の代替エネルギーを考える(6)

バイオマス利用、大規模化には経済性の壁も―ドイツ、地産地消型で成功―

小林 辰男
  政策研究室長兼主任研究員

2013/08/02

6月下旬から5日間にわたり、旧東ドイツ地域にあるバイオマスを中心とした再生可能エネルギー施設・研究所、ドイツ連邦環境・原子力安全省(BMU)を訪問する機会を得た。再生可能エネルギーを2020年までに総エネルギー消費の18%(電力に占める割合では35%)に引き上げようとしているドイツでは、バイオマスは風力発電に並ぶ、主要な再生可能エネルギーだ。ただ「地産地消」ではなく、大規模な施設を使ったエネルギー供給に乗り出し、産業化を意識した場合にはかえって経済的な難しさに直面していた。またシェールガス革命による化石燃料価格の低下は再生可能エネの普及にも今後影響が出てくると同国・環境省はみていた。

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