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コロナ危機と闘う

大都市への緊急事態宣言、経済損失は1カ月で4~6兆円

求められる機動的な所得補填

短期予測班 主査:西岡 慎一
  主任研究員

2020/04/03

  • 緊急事態宣言の発令を求める声が強まっている。仮に、発令されると、都道府県知事は、外出自粛や興行場・イベントの制限などを要請・指示する権限が与えられる。2月下旬の自粛要請に法的根拠が付されるかたちとなり、経済活動を自制する動きが一段と強まる可能性が高い。
  • 仮に、東京都で1カ月間の緊急事態宣言が発令された場合、1.6~2.5兆円(GDP比0.3~0.5%)の経済損失が生じる試算となる。東京都だけでなく、大阪府やこれらの隣接県も宣言の対象となった場合、損失額は3.9~6.2兆円(GDP比0.7~1.1%)となる。
  • この試算は、不要不急の消費手控えによる損失を前提としている。仮に、緊急事態宣言が家計の所得を大きく悪化させると、消費減少は必需品にも広がる恐れがあり、経済損失はより膨らむと考えられる。緊急事態宣言とともに、所得の減少を機動的にカバーする対策が打ち出されるかどうかも、経済への影響を考えるうえで重要となる。

 

図表 緊急事態宣言による1カ月間のGDP(日本全体)への影響

 

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