一覧へ戻る
コロナ危機と闘う

現状放置なら5月下旬に緊急事態宣言の恐れ

まん延防止措置の機動的活用を
第4波防止、ワクチン普及の速度がカギ

小林 辰男
  政策研究室長兼主任研究員
高野 哲彰
  副主任研究員
梶田 脩斗
  副主任研究員

2021/03/18

 政府は18日に一都三県の緊急事態宣言を21日に解除することを決めた。足元、病床には若干の余裕があるが、新規感染者数は増加傾向に転じており、感染爆発段階となるステージⅣに至る前に感染地域に対策を打つ「まん延防止等重点措置」の機動的な発動が欠かせない。現状を放置すると、5月下旬にも再び緊急事態宣言に追い込まれる恐れが強い。また6月までに高齢者3600万人分のワクチンを供給する予定だが、実際にどれほどのワクチンを夏までに接種できるのかが、第4波を防ぎ、感染収束のカギを握る。第4波防止は経済の深刻な落ち込み回避と東京五輪開催には必要不可欠だ。

※3月24日追記 中期経済予測説明会にて、小林辰男・主任研究員が3月18日公表「感染対策の経済影響」の説明を行いました。使用したスライドを公表しました。

図表 3つの感染収束の可能性

(注) シナリオ1は1月初旬の新規感染者数と同じ水準に達したときに緊急事態宣言
 シナリオ2はステージⅢからステージⅣ(東京都ならば1日平均500人)に達した段階で感染拡大地域にまん延防止措置を発動
 シナリオ3はワクチン接種の進展に対策をゆだね、行動制限は行わない
 緊急事態宣言解除後の人流は20年5月の緊急事態宣言解除と同様の流れになると仮定
(資料)Google “COVID-19 Community Mobility Report”、厚生労働省

バックナンバー

2021/10/14

新しい資本主義下でも、“成長なくして分配なし”

DX加速で生産性高め、成長力引き上げを
脱炭素社会実現の堅持は国際公約

宮﨑 孝史高野 哲彰梶田 脩斗岩田 一政

2021/09/13

コロナ以前の経済活動レベル、3回接種でも戻せず

行動制限なしでは1月に緊急事態宣言、消費にもマイナス

宮﨑 孝史小林 辰男

2021/06/11

6月20日解除なら、五輪期間中に再宣言の可能性

有観客は人流強める誤ったメッセージに
7月下旬まで緊急事態宣言の延長を

梶田 脩斗小林 辰男

2021/03/18

現状放置なら5月下旬に緊急事態宣言の恐れ

まん延防止措置の機動的活用を
第4波防止、ワクチン普及の速度がカギ

小林 辰男高野 哲彰梶田 脩斗

2021/02/01

緊急事態宣言、ステージⅡまで継続を

21年春から消費は回復軌道に
医療・経済面で将来の恩恵大きく

2020/06/24

<動画シリーズ13 最終回> 感染防止と経済成長の両立、デジタル技術が中核 西村経済再生相に聞く


話し手は西村康稔・経済再生相、聞き手は政策研究室長・小林辰男

2020/06/19

<動画シリーズ12> 新型コロナにも効く行動経済学 大竹文雄・日本経済研究センター研究顧問、大阪大学教授に聞く


話し手は大竹文雄・日本経済研究センター研究顧問、大阪大学教授
聞き手は西條都夫・日本経済新聞社上級論説委員