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市販の書籍

アジアの経済安全保障

新しいパワーゲームの構図

伊集院敦・日本経済研究センター 編著

2023年06月19日発行

3,080円(税込)

248ページ
出版社:日経BP・日本経済新聞出版
ISBNコード:9784296118281

日本を取り巻くアジア地域が「経済安全保障」の波に揺れています。米国主導「戦時」の半導体戦略、中国のデカップリング対応と軍民融合発展戦略、外交孤立の台湾の選択、メガFTA掛け持ちのASEAN、アジア・ゼロエミッション共同体構想――。本書は、東アジアの各国・地域のほか、西側陣営をリードする米国や「グローバルサウス(南半球を中心とした途上国)」の一角として発言力を強めるインドの動向を調査し、戦略物資の半導体をめぐる攻防や地域エネルギー安保の問題も分析しました。分断のリスクを超えてどのような経済安保戦略を構築すべきかを問います。

目 次
第1章 米国主導「戦時」の半導体戦略――半強制的サプライチェーン再編
第2章 デカップリング対応を模索する中国――習近平政権の経済安保政策
第3章 中国における「軍民融合発展戦略」の展開――多用途先端技術と国防科学技術工業
第4章 中国のエコノミック・ステイトクラフト――経済の武器化と求められる対策
第5章 外交孤立の台湾、危うい「シリコンの盾」
第6章 ASEAN、米中の狭間で風見鶏――メガFTAは「掛け持ち」
第7章 インド経済外交の多元方程式――中国,パキスタン,ロシアそしてG20
第8章 アジア・ゼロエミッション共同体の展望――脱炭素時代のエネルギー安保の課題
終 章 分断を超えたアジア経済安保戦略の構築――「安保と経済の好循環」への課題

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