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JCER 中国・アジアウォッチ

アジア通貨危機再来はあるか?―購買力平価ではリンギ除き割高。ルピア、リンギの脆弱度高く、人民元にも不安

2017年3月31日発表

上原正詩・主任研究員
【ポイント】
・米連邦準備制度理事会が政策金利引き上げのペースを加速するとの見方が広がっている。米金利が上昇すれば、アジア各国をはじめ新興国から資金が流出し、新興国通貨が対ドルで下落するとの懸念が高まっている。
・アジア各国の通貨、特に中国・人民元とタイ・バーツは米国との金利差(各国金利−米国金利)が縮小すると割安になる傾向がある。購買力平価で見ると、マレーシア・リンギを除く4通貨(人民元、バーツ、インドネシア・ルピア、フィリピン・ペソ)は対ドルで割高に評価されている。
・経常収支、対外債務などの経済指標から世界約200カ国・地域の通貨脆弱度ランキングを算出した。2015年はインドネシア、マレーシアの脆弱度が高い。タイ、フィリピンは通貨危機前年の1996年に比べて大幅に脆弱度は改善した。中国は順位に大きな変化はなく中間近辺に位置しているが、人民元は下落傾向が続いており、外貨準備が激減する中で不安が広がっている。



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