トップ » 研究リポート » 中国・アジアウォッチ » 2018年7月17日掲載

JCER 中国・アジアウォッチ

シリーズ企画「転機の朝鮮半島」【第4回】
国連制裁の影響が表れ始めた北朝鮮経済――17年の貿易が大幅減、中国依存度さらに上昇

概要

北朝鮮の非核化をめぐる関係国の駆け引きが続く中、北朝鮮の経済状況に関心が集まっている。韓国の大韓貿易振興公社(KOTRA)がこのほど発表した2017年の北朝鮮の対外貿易に関する報告書の内容を紹介しながら、北朝鮮の貿易をめぐる動向を分析する。

【第4回のポイント】

@ KOTRA の調査結果によると、2017年の北朝鮮の対外貿易規模は前年比15%減の55.5億ドルとなった。輸出は17.7億ドル(前年比37.2%減)、輸入は37.8憶ドル(同1.8%増)で、貿易赤字は20.1億ドル(同125.5%増)に膨らんだ。

A 国連安全保障理事会の制裁決議により北朝鮮の主要輸出品目の輸出が急減したことが主な原因だ。石炭をはじめとする鉱物性燃料や、衣料品の輸出減の影響が大きい。

B 北朝鮮の最大の貿易相手国は中国。対中貿易規模は52.6億ドル(輸出16.5億ドル、輸入36.1億ドル)と前年比13.2%減少したものの、北朝鮮の貿易全体に占める割合は94.8%と過去最高を記録した。

C 北朝鮮に加え、中国やロシアが国連制裁の緩和を模索し始めた。北朝鮮の対外貿易の行方は米朝交渉の進展にかかっている。

中国アジアウォッチ)転機の朝鮮半島(4回)20180717伊集院敦中国アジアウォッチ)転機の朝鮮半島(4回)20180717伊集院敦

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