JCER Paper 71 2001.7IT−GDPの開発
山澤成康・日本経済研究センター経済分析部研究員
要 約
情報技術(IT)産業の経済活動を総合的に表す指標としてIT‐GDPを開発した。IT‐GDPを使えば、付加価値ベースでみた日本のIT産業の活動を製品別、需要別に捉えることができる。2000年度には投資と輸出を中心に前年比12.4%増と大きく伸び、実質GDPを0.6%ポイント押し上げた。IT‐GDPとGDPの比率をみるとすう勢的に上昇傾向にあるが水準は低く、日本は今後もIT経済化を進めていく必要がある。
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目 次 はじめに
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1.IT関連経済データの検討 (1)IT関連統計の作り方 (2)標準化が遅れる日本の産業分類 (3)技術革新をどう反映するか (4)産業連関表から特徴を読み取る 2.IT‐GDPの開発 (1)IT‐GDPとは (2)作成方法の概要 (3)作成方法の詳細 (4)ほかの指標との比較 (5)作成上の課題 3.IT‐GDPの分析 (1)IT‐GDP、2000年度に高い伸び (2)高いGDPへの寄与度 (3)IT‐GDP比率は上昇 おわりに 依然必要なIT化 付論 卸売物価のコンピューター価格について 参考表 1−6 参考文献 |