トップ » 研究リポート » 研究員報告 » 2015年1月30日掲載

JCER 研究員報告

資源価格下落はアジア経済の追い風に―中国、ASEAN の貿易収支をGDP比1.7%、0.9%改善

要旨

・2014 年6 月から12 月にかけて、原油価格のほか、LNG、石炭、鉄鉱石、ゴムなど資源価格の下落が広がっている。これら資源価格の下落は、中国・ASEAN にとっては総じて追い風となる。ただしその影響にはばらつきがあり、資源輸入国である中国、タイ、フィリピンの貿易収支をGDP 比それぞれ1.7%、3.1%、2.2%改善させる一方で、マレーシアの収支は1.7%悪化。資源輸出国だが石油は輸入超のインドネシアは、0.5%の小幅改善。
・輸出入価格の変化により、資源輸入国にとっては交易利得が生まれ、国内需要を押し上げる方向に働く。インドネシアやマレーシアでは燃料補助金の削減に踏み切り、財政赤字削減で恩恵を受ける形。
・資源価格下落が成長の下押しとなるマレーシアでも、経常収支や外貨準備高などから見て資金面でのリスクは相対的に低く、97 年のアジア通貨危機のような資金流出には至らない公算。

資源価格下落の影響資源価格下落の影響

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