トップ » 研究リポート » 研究員報告 » 2015年10月13日掲載

JCER 研究員報告

米利上げ観測で浮上するマレーシア・リスク
―アジア・新興国通貨の脆弱性分析―

要旨

・米連邦準備理事会(FRB)の年内利上げが見込まれる中、2013年にバーナンキ前FRB議長が量的緩和縮小を示唆した時のように、再び新興国の通貨が急落するのではないかとの懸念が高まっている。アジア諸国や新興国など15カ国の通貨について、その脆弱性を「経常収支」「財政収支」「対外債務残高」「外貨準備高」「インフレ率」の5つの指標で分析した。
・その結果、約2年前のバーナンキ発言で急落したインドネシア、インドの通貨の脆弱性は改善し、一方でマレーシア通貨の脆弱性が高まっていることが分かった。マレーシアは対外債務残高の大きさ、外貨準備高の少なさがほかの新興国に比べると目立つ。
・マレーシアの経常収支は依然として黒字で、2016年も黒字は維持される見通しであり、当面は外貨不足に陥って97年の通貨危機のような事態にはならないと考えられる。しかし人民元相場の動向や政治情勢の行方次第では予断を許さない。
 

「米利上げ観測で浮上するマレーシア・リスク」(2015年10月)「米利上げ観測で浮上するマレーシア・リスク」(2015年10月)JCER NET メンバー限定

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