トップ » 研究リポート » 研究員報告 » 2016年5月10日掲載

JCER 研究員報告

北朝鮮党大会、並進路線で経済再建模索
「経済発展5ヵ年戦略」、核問題が鍵

2016年5月10日発表

伊集院敦・首席研究員

概要

 北朝鮮が5月6−9日の日程で36年ぶりに労働党大会を開催し、核開発と同時に経済建設に取り組む「並進路線」の推進を確認した。金正恩政権の基本路線となる政策で、経済建設の新たな取り組みとして「経済発展5ヵ年戦略」を打ち出した。金正日総書記時代の軍事優先の「先軍政治」から、党を中心にした経済の建て直しに軸足を移そうとする姿勢がうかがえる。しかし、核・ミサイル開発の継続で国際社会による制裁が強まっており、外国の経済協力を取り付けるのは困難な状況だ。核ミサイル問題をめぐる話し合いで対外関係を改善できるかどうかが経済再建の鍵を握る構図は変わらない。改革開放の道を進むのか、国家の統制を強めるのかも明確ではなく、北朝鮮の経済政策はしばらく手探りの状態が続きそうだ。

北朝鮮党大会レポート(伊集院敦)20160510北朝鮮党大会レポート(伊集院敦)20160510

△このページのトップへ

関連リポート

「制裁強化で北朝鮮の外貨獲得に打撃−東南アジアでも攻防、カギ握る中国」(伊集院 敦、2016年4月6日)

『北朝鮮リスクと日韓協力』(日本経済研究センター 2015年度アジア研究報告書 2015年12月)

『解剖 北朝鮮リスク』(小倉和夫 、康仁徳 、日本経済研究センター 編著、日本経済新聞出版社、2016年2月)
△このページのトップへ