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JCER 研究員報告

中国の過剰生産能力問題
身動きとれぬ習近平政権―海外からは圧力、国内では指導部に溝?

2016年6月8日発表

湯浅健司・主任研究員

【ポイント】

@米国と中国が安全保障や経済の懸案を話し合う米中戦略・経済対話では中国の鉄鋼の過剰生産問題が焦点の1つとなった。中国はこれ以上、生産能力を増やさないことを約束したとされるが、能力削減については実行できるかどうか疑わしい。

A中国経済は4〜6月期の実質成長率が1〜3月期と同じ6.7%に落ち着くとの見方がある。能力削減が進まないのは、経済が小康状態を保ちつつある中、構造改革の機運がしぼんでしまう恐れがあるからだ。習近平国家主席は危機感を強め、改革断行の強いメッセージを放った。

Bただ、構造改革の断行は反対勢力からの反発を招く。2017年秋の共産党大会を控えて、鉄鋼の過剰生産問題は経済だけでなく、政治問題の色彩も帯びており、問題を一層複雑にしている。
リポート 

20160608中国の過剰生産能力(湯浅健司)20160608中国の過剰生産能力(湯浅健司)

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