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中国・アジアウォッチ 【アジア・コンセンサス特別企画】現地で聞くアジア経済
(第5回)
マレーシア:原油回復が寄与、5%近い成長続く
――教育・金融の整備が喫緊の課題
2016/12/15
日本経済研究センターが2016年に開始したJCER/日経「アジア・コンセンサス」の対象国であるマレーシアを訪れ、現地エコノミストに経済の現状や展望を聞きました。
【第5回のポイント】
- マレーシアでは原油価格の下落による経済の下押し圧力がやや和らぎ、17年は消費が緩やかに回復する。総選挙実施で選挙支出も増える可能性。ただし世界経済の不透明さもあり、実質GDP成長率は4~5%台との見通しが多い。
- 中長期的には中所得国から高所得国入りすることが課題になる。大型プロジェクトが目白押しの同国だが、高所得国の仲間入りを果たすには、教育や金融機能の強化による全体経済の底上げが課題との見方が出ていた。
◆関連レポート◆
【アジア・コンセンサス特別企画】現地で聞くアジア経済
・【第1回】インドネシア:消費、投資拡大で5%成長維持――インフラ整備、歳入不足を懸念
・【第2回】フィリピン:インフラ投資、税制改革で成長持続――米国の保護主義はリスク
・【第3回】シンガポール:保護主義の高まりを警戒――アジア経済基調強い、市場は政治が撹乱要因
・【第4回】タイ:服喪影響は限定的、公共投資が牽引役に――中期的には対立勢力の和解不可欠
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