シリーズ企画「米新政権とアジア」の第5回は、韓国政府で中央情報部(KCIA)北朝鮮情報局長や南北関係を担当する統一相などを歴任した康仁徳・慶南大学極東問題研究所碩座教授に、トランプ政権の発足が朝鮮半島情勢に与える影響などを聞いた。

康仁徳(カン・インドゥク)氏
1932年、平壌生まれ。韓国外国語大学ロシア語科卒業、韓国中央情報部(KCIA)に入り、北朝鮮情報局長、心理戦局長などを歴任。70年代に南北協議を行う韓国政府の南北調節委員会代表メンバーとして訪朝。金大中政権下の98年3月から99年5月に統一相。朴槿恵政権で国家安保諮問団諮問委員(統一・北朝鮮分野)を務めた。著書に「解剖 北朝鮮リスク」(編著、日本経済新聞出版社)など。
【第5回のポイント】
- 避けられぬ在韓米軍駐留経費の韓国負担増問題
- 戦時統制権移譲なら米韓同盟が弱化、在韓米軍撤退問題も浮上
- トランプ政権、まず北朝鮮と対話模索の公算、中国への圧力強化も
- 次期韓国大統領選は米韓関係、北朝鮮対応が主要争点に
- 高まる日韓関係の重要性、連携して米新政権の説得を
◆関連レポート◆
シリーズ企画「米新政権とアジア」
・【第1回】「米国第一」でアジア重視路線を見直し――転機の同盟関係、通商政策は迷走も
・【第2回】トランプ氏の中国政策、にじむ「経済最優先」――通商に力点、戦略対応は米ロ関係も変数に
・【第3回】対北朝鮮、圧力強化で中国にもプレッシャー――軍事オプション、直接対話も排除せず
・【第4回】インタビュー:関係発展へ日米同盟の「再発明」を~ケント・カルダー米ライシャワーセンター所長
・【第6回】インタビュー:米ロ改善は日ロ関係にもプラス~アンドレイ・ベロフ福井県立大学教授
・【第7回】インタビュー:米中は経済・安保両面で摩擦が増大~姜龍範・天津外国語大学教授
・【第8回】インタビュー:トランプ政権で朝鮮半島は緊張激化~ヤンC・キム米ジョージ・ワシントン大名誉教授
キーワード
バックナンバー
- 2023/07/05
-
中国の乗用車市場から外資が消える?
- 2023/07/03
-
アジア・エコノミスト:「生成AIは生産性を向上」
- 2023/06/22
-
中国経済、鈍い回復力 「5%成長」に暗雲
- 2023/05/08
-
起業人脈に見る生成AI勢力図
- 2023/04/04
-
中国との高速鉄道で変貌するラオス