シンガポールはロンドン、ニューヨークなどに並ぶ国際金融センターとして知られているが、フィンテック分野でも世界における存在感を増している。フィンテック企業が同国から生まれており、ほかのアジアからも同国に拠点を開設する動きが相次いでいる。
アジア発のフィンテック企業5社の創業者にシンガポール及びタイで取材する機会を得た。2C2P、オミセ、エベレックス・ワン、アグリレッジャー、マイヒーローの5社だ。トップの国籍はミャンマー、ウクライナ、日本など多彩。各社の創業の経緯やシンガポールでの活動などを紹介する。
【第4回のポイント】
- ロンドン、ニューヨークに次ぐ世界の金融センター、シンガポールはフィンテック関連企業が集積する「フィンテック・ハブ」ともみなされている。
- アジア発のフィンテック企業5社の創業者にインタビューした。国籍はミャンマー、ウクライナ、日本など多彩で、金融分野の出身者が多かった。
- 各社ともシンガポールに法人を設立しており、ベンチャーキャピタル(VC)からの出資の受け皿とするのが狙いだった。タイなどに比べて法制度が整っていることもスタートアップを引き付ける磁力となっている。
◆関連レポート◆
シリーズ企画「シンガポール、起業国家への挑戦」
・【第1回】「ブロック71」にスタートアップ集積-シンガポール国立大、海外企業留学が奏功
・【第2回】世界のアクセラレーターも集積-起業家に経営指導、ディープテックで成功再現
・【第3回】フィンテック産業育成へ祭典開催-金融通貨庁、起業家と金融機関の交流促す
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