2016年の英国の欧州連合(EU)離脱決定(Brexit)やトランプ米大統領選出を契機に世界的に議論の的になっている反グローバル化やポピュリズムについて、東南アジアはどんな視点で見ているのか――現地エコノミストの来日を機に討論した。日本でよく紹介される欧米の議論とは異なる論点として、東南アジアでは、反グローバル化というよりも民族や宗教と結びついたポピュリズムをリスクとして注視する認識が示された。
【ポイント】
- ASEAN域内では人の移動での統合も進み、出し手・受け手の双方に恩恵
- 移民受け入れ国では不法労働者への対応が課題
- 一律の通商ルールには限界、「二国間」のメリットも
- 中国の影響が急速に増大。恩恵とリスク双方が拡大
- 「反グローバル化」の経済的影響よりも、民族や宗教に関わるポピュリズムを危惧
◆関連レポート◆
・アジア・コンセンサス調査特別セミナー、アセアンのエコノミストが討論 「米発株安の影響は軽微~18年も成長維持」(2月6日)
※旧サイト(~2018.8月)の中国・アジア研究、アジア予測、コラムなどの一覧はこちらからバックナンバー
- 2023/07/05
-
中国の乗用車市場から外資が消える?
- 2023/07/03
-
アジア・エコノミスト:「生成AIは生産性を向上」
- 2023/06/22
-
中国経済、鈍い回復力 「5%成長」に暗雲
- 2023/05/08
-
起業人脈に見る生成AI勢力図
- 2023/04/04
-
中国との高速鉄道で変貌するラオス