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中国・アジアウォッチ シリーズ企画「中国、AI、イノベーション」 (下)

合肥、音声認識で「声谷」形成

科大訊飛と中国科技大が核に

上原 正詩
  部長兼主任研究員

2018/10/10

概要

 AIを中心とするスタートアップ生態系では北京が圧倒的な存在感を示しているが、ほかにも健闘している都市はある。その一つが安徽省合肥市で、「声谷(スピーチバレー)」構想で音声認識関連の産業を集積させようとしている。また香港も技術シーズの産業化という入口と、株式上場というスタートアップの出口に焦点を当てた政策を進めている。(本レポートは「中国、AI、イノベーション」3回シリーズの第3回)

【(下)のポイント】

  1. 人工知能(AI)研究では安徽省合肥市も注目されている。同市発の音声認識技術企業、科大訊飛(アイフライテック)が政府の指定支援企業となったことで知名度が高まっている。
  2. 合肥市は音声認識関連の産業集積を図る「声谷(スピーチバレー)」構想を打ち出している。そのスタートアップ生態系の中心にアイフライテックとともにいるのが、中国科学技術大学(USTC)だ。
  3. AI系ユニコーン、商湯集団(センスタイム)を擁する香港特別行政区もサイエンスパークを強化するとともに、スタートアップが上場で出口戦略を図る場所となるべく規制緩和に動いている。